禁煙中に「口さみしさ」を感じる理由とは？

禁煙中の方は、順調に続いていますか？

禁煙を試みているが、なかなかきっぱりと止められないのが禁煙
です。

ある統計では、禁煙を始め１年後禁煙ができている人は、全体の
7%だそうです。

この数値は、なぜこんなに少ないのでしょうか？
意思が弱いからとは、いえませんのでご安心ください。

なぜなら、タバコには習慣性とニコチン依存性があるからとされて
います。

禁煙中の口さみしさは、喫煙が生活の一部として習慣になって
きたためです。

口さみしさを代わりのもので補えれば一番よいので、禁煙して
きた人がどんなもので補ってきたかを紹介します。

また、禁煙を長く続けられるように、タバコはなぜ止めにくい
のか、その原因をもう少し詳しく書いてみます。

もし、喫煙中の口さみしさが大きなストレスとなって、耐えられ
そうもないときは、「離煙パイプ」といういい方法があります
ので参考にしてくださいね。


禁煙中に「口さみしさ」を感じる理由は、何でしょうか。

タバコには、次のような二種類の依存性があります。

１．依存性薬物であるニコチンに依存

２．タバコを吸うことが日常生活に組み込まれて、
　　習慣化したことによる心理的依存

１．依存性薬物であるニコチンに依存

ニコチンは、大脳の快楽中枢に働きかけ、興奮作用や鎮静作用
をもたらすため、目が覚めたり、気持ちが落ち着いたりします。

しかし、ニコチンが切れると喫煙要求が止まらなくなります。

ニコチンが切れると、

・集中力の低下

・イライラ、怒り

・寝付きが悪い

・不安を感じる

などの症状が現れます。

いれがいわゆる、離脱症状（禁断症状）と呼ばれるものです。

ここまで、症状がある場合は、何らかの治療が必要です。

２．タバコを吸うことが日常生活に組み込まれて、
　　習慣化したことによる心理的依存

喫煙が生活の一部となっているもので、強い習慣によるものです。

生活での喫煙は、日々のいたるところにあります。

・目覚めの一服

・食後の一服

・暇なとき

・仕事の区切り

・口さみしい

・間がもたない

禁煙はこれらの２つの依存性から抜け出すことです。

なので、禁煙中の方は、自分がこれらの２つに依存していたと
気付くことが先ず第一に必要です。


「口さみしさ」は、習慣化したことによる心理的依存によるものです
から、タバコに置き換わるものがあればよいことになります。

禁煙して成功している方の体験談を調べてみると、禁煙中に
口さみしいと感じた時の対処方法は、

ガムを噛む、アメをなめる、甘いものを食べる、コーヒー、紅茶、
煎茶、水などを飲むなどでした。

特に噛むことの効用として、脳を刺激してリラックスすると言われ
ていますので、ガムの他にも、スルメ、おしゃぶりコンブ、
ドライフルーツなどを利用している方もいます。

また、ペパーミントのスッキリさが気分転換にもなるので、ミント系
の清涼菓子（ミンティア、フリスクなど）を利用する人もいます。


以上のような、口さみしく感じた時の対処方法で、禁煙時の悩みは
解決できそうでしょうか？

禁煙には、長いプロセスが必要なものです。

自力で禁煙に取り組んでいる方で、禁煙にくじけそうになりそうな方や
ニコチン依存性が比較的高い方には、

「離煙パイプ」

を利用する方法もあります。

「離煙パイプ」は、２つの依存性から脱却できる方法です。

それは、なんと
タバコを吸いながら、禁煙を進めるんです。

「離煙パイプ」は、特殊な構造になっていて、パイプを変えていく
ことにより、ニコチンの摂取量が減っていくようになっています。

つまり、ニコチンを補給しながら、徐々に補給を減らし、
ニコチン離脱症状を緩和して、かつ習慣依存性からも抜け出せる
というものです。

「離煙パイプ」の構造や体験談をもっと知りたい方は、
「離煙パイプ」の公式ホームページからどうぞ

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自分に合った禁煙方法とは？

禁煙の方法は、ニコチンの依存度によって大きく次の３つに
分けることができます。

禁煙を上手に続けるには、自分がニコチンにどのくらい依存
しているかを知り、自分に見合った禁煙の方法を選ぶことが
重要です。


１．ニコチンの依存が低い方

　ニコチンの依存が低い方は、医療機関などの専門家のサポート
　がなくても禁煙ができます。
　

　一番簡単な方法は、

　自分の意思で禁煙を頑張る方法です。

　従来からの禁煙方法で、ひたすら耐えることが必要ですがコストが
　かからないので、大きなメリットがあります。

　ニコチンの依存が中程度や高い方も、一度は挑んでいる方法かと
　思いますが、依存が低い方以外は失敗が多いです。


２．ニコチンの依存が中程度の方

ニコチンの依存が中程度の方は、自分の意思で禁煙を頑張る
　のは、難しいかもしれません。
　

　ニコチンガムやニコチンパッチなどの禁煙補助剤を上手に使う
　のがオススメです。

【ニコチンガム】

　ニコチンガムは、ガムに入ったニコチンを体内に摂ることによって
　吸いたい気持ちを緩和する方法です。

　チューインガムと違うのでゆっくり噛んで、しばらく口に入れて
　おくなど噛み方が決められています。
　
　口さみしさを補ってくれます。

　医師の処方がなくても、薬局で購入できます。

【ニコチンパッチ】
　
　ニコチンを含んだ貼り薬で、皮膚からニコチンを体内に吸収する
　ことによって、吸いたい気持ちを緩和させる方法です。

　ニコチンガムよりも使い易く、安定した効果が得られます。
　以前は、医師の処方がないと購入できませんでしたが、緩和により

　医師の処方がなくても、薬局で購入できるものもあります。　

３．ニコチンの依存が高い方

　ニコチン依存が高い方は、禁煙の補助剤を使うだけでなく、医師など
　の禁煙の専門家のサポートを受けることをオススメします。

　最近は、禁煙外来が増えてきており「ニコチン依存症」という観点から
　治療が行われます。

　禁煙の補助剤を使うだけでなく、患者によっては禁煙の飲み薬を処方
　したり、習慣化された依存性を切るためにカウンセリングを行ったり
　してくれるので、禁煙の成功率が高くなっています。

　条件を満たせば、保険が適用されますが、医療機関によっては保険の
　扱いをしていないところもありますので、事前に確認が必要です。


いかがでしたか、自分のニコチン依存の程度を知り、自分に合った
禁煙方法で頑張りましょう。

タグ：禁煙外来 自分に合った禁煙方法 ニコチンパッチ ニコチンガム 禁煙補助剤 ニコチン依存 ニコチン依存症

ニコチンの依存性がどのくらいか、自分でも分かります。

禁煙を上手に続けるために、自分のニコチンの依存性がどの
くらいかを知っておく方がいいと思います。

治療が必要なほどニコチンの依存性があるかを判定する
「ニコチン依存症を判定するテスト」です。

もちろん、ニコチン依存症かどうかは、医師が判定します。
最初は、ニコチン依存度合いの目安です。


１０個ある設問に答えて、「はい」を１点、「いいえ」を０点とし、
合計得点を計算します

合計点が５点以上でニコチン依存症と判定されます。


【ニコチン依存症を判定するテスト　TDS（Tobacco Dependence Screener）】

設問内容

はい：１点 、いいえ：０点

問1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くたばこを吸ってしまうことがありましたか。
　 　
問2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
　 　
問3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、たばこがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
　 　
問4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。（イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加）
　 　
問5. 問4でうかがった症状を消すために、またたばこを吸い始めることがありましたか。
　 　
問6. 重い病気にかかったときに、たばこはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
　 　
問7. たばこのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
　 　
問8. たばこのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
　 　
問9. 自分はたばこに依存していると感じることがありましたか。
　 　
問10. たばこが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
　 　

合計：　　点
　
　（注） 上記の日本語の質問票は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科のホームページ（http://www.okayama-u.ac.jp/user/med/hyg/tds.htm）より引用。一部の表記については、開発者の了解を得て改変。

＊設問内容以下は、厚生労働省禁煙マニュアルのテキスト教材から引用しています。

タグ：ニコチン依存症 ニコチン依存性